内装の検討。
- yh
- 2015年9月11日
- 読了時間: 2分
決勝戦を制したプランで検討が進んでいます。
この住宅のお施主さんには、明確なタイムリミットがないので、お施主さんも、私たちも、とことん納得いくまで検討を続けています。
模型を作り、スケッチをして、パソコンでちょこちょこ手を入れたり。
お施主さんも、具体的に目に見えるものを得ると、いろいろ思いつくことや疑問が生まれるようで、それらをひとつひとつ丁寧に解決していく、ということの繰り返しています。

そうこうしていると、アッという間に時間が過ぎていってしまうのですが、実はこうした時間の経過が、結構大切な、重要なことであったりします。
たとえば、同じ10時間をかけるにしても1週間くらいで、タタタッと進めるのと、週に3時間くらいづつ3週間かけて考えていくのとでは、ずいぶんと意味が異なってきます。
瞬発力でダッシュすることの良さも勿論あるのですが、じっくりと取り組んでいくと、お施主さんのなかにも、私たちのなかにも、いろいろな考えや想いが沈殿し、時間(日数)をかけたからこそたどり着ける境地といいますか、お互い腑に落ちるタイミング、というのが確かにあります。
思いや考えが熟成していくといった感じでしょうか。
模型などを通して、具体的に目の前に現れる空間を前に、いろいろ想像が膨らませながら、お施主さんは必ずしも始めに考えていたこととは違う何かを求めていく、その予測不可能な舵取りに、私たちは臨機応変に対応し、これまた予想だにしない方向へとプランがシフトしていく。。。
これがお施主さんと二人三脚で設計をすすめる醍醐味であり、家作りの大きな楽しみだと思っています。
この住宅も、また一波乱も、二波乱もありそうですが、きっと家が完成するときには、このプロジェクトに係ったすべての人が納得できる形にたどり着いていることでしょう。
さぁ、またガンバロ!